米国経済の先行き
先週のFX相場の動き
ドル円は、12月4日に発表された米雇用統計が大方の予想を上回る改善を示し、米国経済の先行きに対する好意的な見方からドルの買い戻しが強まった。しかしながら、ドル買いの流れは続かず、むしろ週明けの東京市場では序盤から利益確定の売りや実需筋の売りも観測され、急ピッチな上昇に対する警戒も相まってドルは軟調な展開となった。ドル円は90円前半からじりじりと値を下げ、週央には87円半ばまで下値を切り下げる展開となった。
ドル円(USD/JPY)の日足チャート

クロス円はユーロ円が134円前半から128円後半、豪ドル円は82円後半から79円前半まで水準を切り下げるなどドバイの金融不安やギリシャの長期ソブリン債格付けを引き下げる可能性があるとの報道もクロス円の売りを後押しした。また、ドルストレートでは金価格が連日軟調に推移したことでドル買いクロス通貨売り優勢となった。しかし週後半になり、10日にはNZ中銀が声明で将来の金融緩和解除を示唆、豪雇用統計も大幅改善しサプライズ的にオセアニア通貨買いが活発化した結果、ドル買い圧力が徐々に後退した。
ユーロ円(EUR/JPY)の日足チャート

米株式市場も底堅い値動きだったことからドル円でもドル買い戻しが見られドル売り、円売りが強まった。週末には米小売売上高やミシガン大学消費者信頼感指数が市場予測を上回り米長期金利が上昇、ドル円は89円台を回復して引けた。
今週の材料と為替相場展望
今週は16日に予定されるFOMCで最近の強い米経済指標を受けた金利引き上げ期待にFRBがどう答えるかが焦点。仮にFOMCがハト派的な内容になったとしてもドル売りは一時的と思われ、タカ派的な内容ならドル買いに弾みが付く可能性に注意。また、普段はさほど注目されない日銀金融政策決定会合にも要注意。月初の臨時金融政策決定会合では新型オペの導入などでその後円高が反転、今回の会合で追加緩和策が打ち出されるか注目したい。
今週の主な経済指標
14日(月)
日銀短観
15日(火)
豪・中銀議事録
英・消費者物価指数
独・ZEW景況感指数
米・生産者物価指数
16日(水)
豪・GDP
英・失業率
米・住宅着工件数
米・消費者物価指数
米・FOMC
17日(木)
英・小売売上高
カナダ・消費者物価指数
米・コンファレンスボード景気先行指数
18日(金)
日銀金融政策決定会合
独・生産者物価指数
独・IFO企業景況感